野地木材工業株式会社

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スタッフブログ

のじもくツアーに参加した学生のレポートが秀逸っ!の巻

12月19日から2泊3日で三重大学の3年生、岡田まりさんがのじもくツアーにご参加頂きました。
ここ2〜3年、たま〜に学生さんからの要望で、のじもくツアーにご案内するケースが増えつつあり、だんだん学生を案内するのにも慣れてきました。
さて、今日のブログは先日参加してくれた岡田さんのレポートがとても素敵だったので、ここに紹介させて頂きます。


「熊野の木」と施主さんを繋ぐ製材業に。
のじもくツアーで知る、熊野と野地木材工業
安価で安定供給が可能。
そんな海外産木材との競争を強いられた日本の林業。

住環境が変化し製材業が衰退していく中、野地木材工業は柔軟に適応し成長を続けています。
そんな野地木材工業が施主さんに対し行う「のじもくツアー」。
「熊野の木」が育ち、施主さんの生活に届くまでのストーリーを伝えるため始まった新しい試みです。

野地木材工業は施主さんだけでなく未来を担う学生に対してもこのツアーを提供しています。
今回はそんな野地木材工業やのじもくツアーに興味をもつ皆さんに、このツアーで得られる学びを学生目線でお伝えします。
熊野市駅朝10時、3時間半を共にしたJR紀勢線とおさらばする

学びに寄り添うのじもくツアー
「なぜ日本の林業が新たな木材の需要についていけず、遅れていると言われるのか?」
私はこのような問いを持つ三重の林産系大学3年生です。
お世話になっている教授に「野地木材工業はおもしろいぞ、いっぺん行ってこい」
と3回ほど言われ、さらに先輩にプログラム(ふるさと兼業)をご紹介いただき
ついに野地木材工業さんを訪れる機会にありつきました。

私は次の3つの目的を持ち、参加しました。。
・就職活動の一環として、働く目線で野地木材工業を知るため
・林業で「川中」とされる製材業のあるべき姿を、野地木材工業のモデルを通して考えるため
・古代の歴史が残る熊野市の歴史や文化を楽しみ尽くすため

専務との事前面談により、次のようなプログラムを組んでいただきました。
1日目 座学と職場訪問
〈製材所、塗装所、バックヤード、事務所と会議見学〉
2日目 熊野市観光
〈丸山千枚田、赤木城跡、大丹倉、花巌神社、獅子巌、鬼ケ城、徐福宮、熊野古道〉
3日目 原木市場の競り見学とアウトプット専務「専務、これから3日間お世話になります!」
踏み入れた瞬間、木に包まれる圧巻のコワーキングスペース「きのもり」。

 国産木材の価値を高める
熊野に到着してはじめに、専務から日本の林業の概要と野地木材工業の特徴についてレクチャーを受けました。
日本林業界の課題や未来、野地木材工業の想いなど、林産系の大学では教えてもらえない現場視点でのお話を伺うことができました。
「大型製材所の建設により、日本の木材利用が活発になるかと思いきや低質な木材の需要のみが高まり結局は国産材は使われない」
バイオマスでも合板工場でも、とにかく木材の利用が増加すれば林業と地域は活発になるのではないか。
そんな私の安直な考えが変わった瞬間でした。大丹倉の木

「原木の品質に依存し、市場価価値に左右される少量生産特化型製材所から、自分たちで価値を決定する注文生産特化型製材所に変化させた」
安価な材に対抗するのではなく、「熊野の木」の価値を高める戦略をとります。
そこで野地木材工業は、以下の点で特化してきました。
・「製材」の枠にとらわれない、設計から加工まで行う施工プロセス
・木材のポテンシャルを最大限発揮させる乾燥技術&製材技術
・幅広い商材と在庫力(建築用木材全品目を自社製材・加工する)

ピンチの度に発展する
1963年洗濯機の梱包材生産から始まった野地木材工業。

林業の衰退の荒波に揉まれ、災害に見舞われ…
3度の大きなピンチとその他多くの困難を乗り越えます。
爆笑必死なので、詳しい内容はぜひ専務に質問してみてください。

林業が衰退する中でなぜ野地木材工業は発展してきたのか。
その理由は上記のようにいくつかありますが、「人」は絶対に外せません。

「営業の様子を見たい」という私の要望にお応えいただき、営業ミーティングに参加させていただきました。
そこでは一人一人が目標持ち、主体的に取り組む姿がありました。
さらに設計から加工まで一貫して行う施工プロセスを持つ野地木材工業は全員で密にビジョンを共有し、チームが一丸となって動いている印象を受けました。
また、若い女性や関東から就職した方も多く、多様な人生のロールモデルに出会うことができます。

そして野地3兄弟をはじめ、みなさん快活で面白い。おふたり(特に、専務が事務所で社員さんを紹介してくださった際、共に働く奥様を紹介されたときの目が一番輝いていたことが忘れられません。)

 かっこいいのです
野地木材工業の所有する製材工場、塗装場、事務所などを案内していただきました。
熊野の木が製品になるまでの一連の流れを見学して思ったこと、それは3K(工場がきれい、かっこいい、かおりがいい)でした。
みなさんから製品に対しての誇りを感じ、めちゃくちゃかっこいいのです。S__51085401「DJみたい!」
何種類もあるボタンを華麗に操作。
大きな丸太がダイナミックに動き、製材されていきます。
一本一本異なる丸太を瞬時に見定め、木材が最もポテンシャルを発揮するようカットされます。
S__51085396美しく積み上げられた木材。
保管方法によっては変形してしまうため、名前を書いて保管に責任を持ちます。

 古代日本の人々の暮らしに想いを馳せる
現代まで引き継いできた人々の暮らしを覗く
専務の貴重な休日を割いていただき、丸1日をかけて熊野市を案内していただきました。日本夜明けぜよ山と海が短距離の間に存在し、壮大な自然とその歴史を見せてくれる熊野。
地理的な特徴とそこで暮らす人々の生活の関わりが見えてきました。S__51085353自然を敬い、感謝を忘れないぞと神を宿す。
決して穏やかではない自然を支配するのではなく、向き合い、命をつないでいく。

熊野の観光名所はもちろん最高。
ですが私がのじもくツアーで一番感動したのは、地元の人である皆さんに連れて行ってもらったディープなコミュニティでした。

お酒をのんで歌い語る場、熊野に生きる人々がいるからこそ歴史が紡がれる。
文化の多様性を守るため、歴史を学び地域を知ることが重要なのだと感じます。

「おかわり」したくなるのです。のじもくツアー
私がのじもくツアーで得られたことをまとめます
・野地木材工業の取り組みを実践的に体験できる
・現場視点で日本林業界の課題や、地域の未来を学ぶことができる
・地元目線で熊野の地域を巡り、日本人の根本的な意識を学ぶことができる
・人生のロールモデルに出会い、野地木材工業で働くことをイメージできる

3日間ののじもくツアーはとてつもなく濃く、深い。問いがさらに深まります。
そして「もっと知りたいおかわり!」と1週間のインターンをお願いする運びとなりました(笑)

のじもくツアーにご興味のある方、ぜひ参加してみてください。あおきさん東京から就職し、現在営業&設計に携わる青木さんと。
野地木材工業の皆様、貴重な学びをいただきありがとうございました!

(三重大学生物資源学部3年 岡田まり 2020年12月22日)