野地木材工業株式会社

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新入りレポ第5回:お花の稽古での気づき(後編):空間のデザイン

更新が遅れました。
新入りレポ第5回です。

第4回では、私が通っているお花の稽古で学んだ「素材を活かす」ということについてお届けしました。
https://www.nozimoku.co.jp/2020/06/20/post-2570/

今日は、気づきの後編です。

「お花を習い始めてから、身の回りの生けてあるお花を見るようになりました」
とお話したら、先生もやはりよく見るとおっしゃっていました。

私がすごく面白いと思ったのは、先生が”テレビ番組の背景に映るお花”をよく見るというお話でした。
ニュースのキャスターの後ろや、大河ドラマなど時代劇の背景として、ちらっと映るお花たち。

お花は主役ではなく、あくまでも”背景”なので、登場するのは映像の片隅で、映る時間も一瞬だったりする。
それでも、その空間をよりよく演出する要素になっている。

きっとテレビ番組のセットとしては、お花はあくまでも一つの要素であって、私たちが画面を通して目にする空間を創り出すために、数多くの要素が存在しているのだと思います。

木という素材も、まさに空間をデザインするひとつの要素なんだと気づきました。
のじもくの工場で製造している木の製品も、主役ではなくても空間を演出する一つの要素で、その空間を最大限によくするためにどう生かすか。

6/24に開催したのじもくオンラインセミナーでは、「暮らしと木のデザイン」というテーマで3人の建築家の方がお話してくださりました。

その中で、「見えないものまでデザインしないと良い建築にならない」というお話がすごく印象に残りました。
見えないものとは、熱、空気、肌触り、香り、、、などなど。
「経年変化によって空間にコクが出る。それが杉の良さ」というお話もありましたが、経年変化という”時間”も、見えないもののデザインに含まれるかもしれません。

“カタチあるもののデザイン”と、”見えないもののデザイン”。
木という素材を活かすということは、どちらのデザインに通ずるのではないか。
そんなことに気づいたセミナーでした。

さらに、「住宅一軒からでも風景ができあがる」という言葉に、はっとさせられました。

住宅という空間の単位で考えたら、木はその住宅空間を演出している一つの小さな要素。
その住宅の外側、風景という空間でとらえると、その住宅も風景を演出する一つの要素になっている。

私たち野地木材の製品が、とっても小さな要素だとしても、素敵な空間のデザインに加われるということに改めて気づき、うれしく思ったのでした。