野地木材工業株式会社

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スタッフブログ

新入りレポ第3回:私が思う製材の面白さ

新入りレポ第3回です。
今日は私が一番ワクワクしてしまう「製材」の面白さについて、お伝えします。

のじもくの工場では、丸太から製品になるまで、数多くのプロセスがあります。
製品によってプロセスは若干違うのですが、ざっくりした流れは以下の通りです。

1、丸太を市場で購入する
2、皮をむく
3、製材する
4、乾燥機に入れて乾燥させる
5、養生して在庫として保管する
6、注文に合わせて加工する
7、表面を綺麗に仕上げる・注文に応じて塗装する
8、梱包して出荷する

入社して1年間、それぞれの現場にちょっとずつ関わりながら働いていました。
先輩スタッフと一緒に働いていると、面白さを感じているところが人によって様々だなぁと感じます。

どの過程も、それぞれに面白さがある。
中でも私が一番ワクワクするのは、丸太を製材するところです。

丸太を製材する先輩の姿はめちゃくちゃかっこいい。

丸太を製材する先輩の姿はめちゃくちゃかっこいい。

製材というプロセスを面白いと感じる理由も、人によってさまざまだと思います。
かく言う私が製材を見ていて面白いと思うのは、生き物としての木を解剖している、という意識で見ているからです。

1本1本違うから、難しくもあり、面白くもあるんだと思います。

1本1本違うから、難しくもあり、面白くもあるんだと思います。

その木がどんな山に植えられていたのか
どんな風に育てられてきたのか・成長してきたのか
何歳で収穫されてここまで来たのか

年輪を見て、丸太の皮を見て、想像して、製材=解剖していくと、いろいろ予測することができるのです。

年輪が見える丸太の断面(木口)は、いろんなことを教えてくれます

年輪が見える丸太の断面(木口)は、いろんなことを教えてくれます

杉なのか、桧なのか。
天然の自然ばえの木なのか、人によって植えられた木なのか。
(林業が盛んな地域にある野地木材であつかっている杉・桧は、ほとんどが植林された木です。この地域の林業について、またどこかの回で触れたいなと思います)
広々と植えられたのか、それとも、ぎゅうぎゅうな密度で植えられたのか。
植えられっぱなしで大きくなったのか、長年にわたって人の手によって大事に育てられてきたのか。
人の手が加わっていたとしたら、いつ枝打や間伐をしたのか。
水気の多いところで育ったのか、風の強いところで育ってきたのか。
山の斜面に対してどっち向きで生えていたのか。
材にしたときに、どれくらいクセが出てくるか。

・・・あげだしたらキリがないくらい、いろんなことが分かったり、予想ができる。
子どもの頃から、どう生まれてどう育ってきたかがわかるなんて、人間や動物ではあり得ないですよね。

その木の成長の履歴、山での時間の蓄積の記録が、木の年輪なのです。

丸太の一番中心を割った板。この木が1歳のころから育ってきた様子が分かる断面です。

丸太の一番中心を割った板。この木が1歳のころから育ってきた様子が分かる断面です。

そうして生き物としての木と対話しながら仕事しています。
、、、というと聞こえがいいかもしれませんが、山に生えている木を見ると、中身はどうなっているんだろう、、、とつい考えてしまいます。
挙句の果てには、神社の大きなご神木を見ても、つい解剖したくなってしまうので、罰当たりな職業病だなぁとも思います(あくまで私の場合です)。

製材する前から、丸太を見ることによっていろんな予測ができるのですが、製材所として一番大事なのは、
どこまで節のない材料が取れるのか。
クセや欠点の少ない、素直で使いやすい材料が取れるのか。
この二点の予測です。

杉の赤ムジの板。節のないこんな板を取ることができるのは、熊野という地域だからこそです。

杉の赤ムジの板。節のないこんな板を取ることができるのは、熊野という地域だからこそです。

ただし、その予測が当たるかどうかは、製材してみないと分からない。
製材はギャンブルに似ていると言われる所以はこういうところにあります。

狙った材料をとるために、どの丸太を購入するか。
市場に並んだ丸太を一つ一つ吟味しながら、仕入れをするのも、また奥深くて面白い世界が広がっているので、このシリーズのどこかでご紹介したいなと思います。

次回更新は6/19(金)です!