千葉のマンションリノベーション工事に、桧の赤ムジ材を使っていただきました。
ご発注いただいてから、製作期間およそ2ヶ月。
赤ムジを取るには、しっかりと手入れされた山で、丹念に育てられた良質な原木が必要。しかも1本の原木から数枚しか取れない。希少価値がとても高いのです。
1ヶ月ほどかけて製材、そこから乾燥→養生→加工という工程を経て2ヶ月、できあがってきた製品がこちら。
とてもきれいです。
今回は壁板としての仕様。お打ち合わせの時に個人的にも気に入っている「面取りなし」を提案し、ご採用いただきました。
本実突付加工の場合、通常1㎜面取りで加工するのですが、面取りをなくすことによってより面に見え、シンプルな板張りでもディテールひとつで見え方が違ってくるのがおもしろいです。
(しかし、これがまた加工が難しくて(汗)ピン角にするのでかけやすく、加工精度が必要となってくるのです。。)
お客様が施工写真を送ってくださいました。
桧の壁でぐるっと囲まれたリビング・ダイニング。
雨の多い熊野の桧はピンク色が強く、優しい雰囲気が出ているな、、と思いました。
木材にお詳しいお施主様の「せっかく熊野の桧を使うので、赤身で!」という拘りから今回のご採用に至り、「桧の赤ムジ」というグレードに当初「桧は源平でもきれいですよ!」と思わず言ってしまったのですが・・・赤身で色を揃えて大正解でした!
マンションとは思えない、木に囲まれた温かみある空間づくりのお手伝いができたこと、丹精込めて作った桧材を素敵に使っていただいたことに、とても嬉しくなりました。
設計:カワムラアーキテクツ様 http://kawamura-arch.com/
施工:フォーメーション(株)様