先日 信州高山村に旅行に行った際 「豪商の館・・須坂の田中家本家」に是非行ってみたいと思いました。
相棒のS女史は「現田中家の御曹司に見染められ豪商に嫁ぐかも・・」
私は「豪商のルーツを徹底解明し、平成豪商に成るにはどうすればいいか?を探ろう・・・」
「豪商」と聞いた瞬間、二人はそれぞれ大いなる野望を抱いたのであります。
現田中家全景
3000坪100M四方を20の土蔵が取り囲む

農家の二男に生まれ商家に奉公にでた初代新八は現在地に300坪の家を買い穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業などの商売をはじめました。
二代目新十郎信房は其の商いを更に繁盛させ、田中家の基盤を確立したという「家訓家定書全6巻」を作成したそうです。
家訓6巻
質素倹約物は大事に扱う等々

二代新十朗信房
須坂藩御用達を勤めるようになりやがて殿様をも上回る資産家となっていきます。

蔵が屋敷を取り囲み 小さくも堀が周りを流れていてまるでお城の様です。
蔵内は蔵上の小さな窓で調整して 年中温度、湿度が一定になっており 其の為江戸中期から昭和までの田中家代々の生活に使用された品々「衣装、漆器、陶磁器、玩具、文書・・・」が大変良い状態でのこされており、その質と量の豊富さから平成の正倉院とも言われているようです。
現在酒蔵だった土蔵5棟を改造して展示館となっており、着物、子供のおもちゃ、年代物の貴重な陶磁器、家具、など5千点以上ある品々が四季に応じて展示されています。

1時間半掛けてじっくり豪邸内を探索しましたが、御曹司にも会えず平成の豪商になれる極意も掴めず敢え無く二人の野望は打ち砕かれました。
それでも二人はつかの間、豪商夫人になったつもりで記念撮影して帰りました。



あの~…豪商夫人の夢はまだ捨てておりませんが…。
しかし、豪商博物館に行って良かったですね。
あの空気感、上質感に触れただけでも
きっと私たちの経験の役立つはずですからっ(何の?)
四季の庭で豊かな人が何を受け取っていたか、
家訓からいかに一族の将来を厳しく優しく見守っていたか。
たくさん教わりましたね^^
aibou 殿
ブログ上で個人情報暴露してしまって申し訳なかったかな?と思いましたが
野望はまだ捨ててない御様子にて安心致しました。
私も田中家の本を買い求め 夜な夜な読んで豪商の極意を学んでおりまする。
家訓の中でシビアだと思ったのは、世継ぎが家訓に従わなかったり、当主になる器がないと一族が認めたなら、追放して養子を迎え当主にさせる。という項目です。
ふ~ん。だから あの財産が残ったのですね!