熊野ものづくり博で初めてお会いした「そめやなないろ」本藍染め工房を営んで居られる御二人。
本藍染め工房.pdf 個性的で素敵なカップルだなぁと思っていました。
先日 紀南ツアー デザインセンターで 「本藍染め展とアコーステイックによるチャリテイコンサート」が催されるとのチラシ見て 一度聞いてみたいと思っておりましたのでお邪魔しました。
会場の「紀南ツアーデザインセンター」は熊野の元山林家奥川吉三朗氏が120数年前に建てた私邸です。
当時の建築様式をほぼ建築当時のままとどめており、現4代目奥川吉三郎氏が、集客交流の拠点として熊野市に寄贈された貴重な建物です。
建物について
玄関

玄関の引き戸と窓の格子が、商家らしさを感じさせます。
土塀
座敷の奥には土塀に囲まれた庭が見えます。
座敷襖で田の字に仕切られた座敷。TDCでは会合や講演会、音楽会などに使います。
廊下
座敷と庭をつなぐ櫻材の廊下。深い庇とあいまって、ゆったりとした格別の空間を作ります。
庭
庭石と石燈籠の深い苔が、建物の歴史を語っています。
奥川吉三郎
初代奥川吉三郎氏は天保3年に生まれ、大正元年に亡くなりました。一代で木本を代表する林業家になる実業家でした。
欄間彫りが美しい欄間です。職人の息づかいが聞こえてきそうです。
かまど
四連のかまど。毎日このかまどでお茶を炒り、お湯を沸かしてお茶をお入れしています。
格子
窓には瀟洒なデザインの格子があります。外とゆるやかに区切られた空間を作ります。
階段
箱階段で二階へ上がります。
藍染めの作品が展示されている建物の中で聞いたギターの音色は、時空を超えた建物との美しいハーモニーで聞き入りました。
そめやなないろの藍染め作品 「峠の朝もや」

夏用建具に展示された 帽子の数々

旦那様は昔からミュージシャン 奥さまは5年前から旦那様の厳しい指導?で ギターを始められたそうです。さすが 息はぴったり。はにかんで演奏しながら歌う奥さまは可愛かったですよ!
演奏後展示品をじっくり見せて戴きました。
弊社にも欲しいアイテムがあり 展示会終了後、素敵なタペストリーがお目見えするかも・・・
大阪と東京出身のお二人が、野地木材を通り過ぎたもっと山奥で藍染め工房を開き 毎日ギターを弾いて暮らしているという まるでムーミン谷のように・・・

野次馬根性ムンムンの私はそんな御二人の工房を覗いてみたいなあと秘かに思っております。
この度は展示会にコンサートにご来場くださり、本当にありがとうございました。また、タペストリーもご購入くださり、本当にうれしくありがたく、思います。また、是非工房にもあそびにきてくださいね。
そめやなないろ様
コンサートは色んなジャンルの曲なのに、息もぴったりで奥さま相当練習されているんだろうと聞き入りました。
タペストリーも弊社の玄関に馴染んで素敵です。
展示会も大盛況の事で良かったですね。
今後の御活躍楽しみにしております。