野地木材工業株式会社

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スタッフブログ

製材所は純粋な・・・

みなさんこんにちは。

すっかり夏の暑さをおびた春ですね。

そんな春ですが、ってゆーか、それとは関係ないのですが、

これから杉 4000㎜×300㎜×300㎜の柱を30本ほど乾燥機に入れて乾かします。

生産過程で一番難しいのが、この乾燥工程です。

木材の乾燥には、樹種の違い、木そのものごとの違い、乾燥機械の性質の違い、

乾燥機械の個体差の違い、季節にる気温と湿度の違い、製品サイズ、製品の用途、

などなど、さまざまな項目ごとに乾燥方法やプログラムを変えていかなければなりません。

木材の乾燥にはある程度、乾燥マニュアル的なものはありますが、

それらはなかなか実際の現場ではあまり役に立たないことが多く、

ほぼそのメーカーごとに乾燥ノウハウがあり、それにより乾燥の精度や質が変ってきます。

産地が違えば、同じ杉でも全然質が違うように、メーカーが違えば同じ乾燥でも

全然違うと考えても過言ではありません。

特に杉材は乾燥が難しい。チョーむずい。

それは、

・なかなか乾かない(水分が抜けづらい)

・割れやすい

・変色しやすい

という3点において、桧や松よりも全然難しいのです。

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これが今回の乾燥機に入れる杉の300㎜角です。

これはもう、最強に乾燥が難しい部類に入ります。

まるでフリーザです。

杉の150㎜角が、フリーザ第一段階だとするならば、

杉の300㎜角は、フリーザ完全体です。だいぶ手強いです。

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乾かず、割れやすく、変色すると、三拍子揃ったちきしょーな製品です。

過去、乾燥工程において何回も何回も失敗してきました。

今回入れる製品は、全部ぐるぐるっとムジですから、一本割れただけでも

立ち直れなくなるほどの、精神的、金銭的大ダメージを受けます。

過去の経験から、いろんなパターンのノウハウは持ってる自負はありますが、

それでもキレイに乾燥して出てきてくれるかどうか、不安でたまりません。

が、お客様のためにそんなことも言ってられないので、もし失敗したときの

交換材も含めて、さらに、その次の対策も考慮した上で乾燥機に入れていきます。

今日から乾燥機に約30日ほど入れて、ゆっくりじっくり乾かしていきます。

30日後、どうなって出てくるでしょうか。

バッキバキに割れまくって出てくるのでしょうか。

キレイな色ツヤの、ほおずりしたくなるような柱となって出てくるでしょうか。

これはもう、オーブンに入れた手作りケーキが、キレイに焼き上がって出てくるのを

不安げに待つ、純な乙女の気持ちと同じです。

そう、

乙女なのです。

私たち製材所とは、製材職人とは、純粋な乙女なのです。

乙女の純子ちゃんです。

ドキドキ。

ドキドキ。

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