それでは前回の実験結果の発表です。
反り止め加工の深さによる、板の反り具合を検証いたします。
前回の乾燥前の写真がこれですが
この材に反り止め加工の深さを変え、乾燥機に入れたわけです。
1週間乾燥機に入れました。
含水率は約9%にまで落ちていました。
さてさて反り具合はどうだったのでしょうか!
まず、1番深く反り止めを入れた材料から行きましょうか。
ううん。
反っていないですね。
右の方が少し反っていますが、全体的に反ってはいませんね。
これだけ深く反り止めを入れると反らないのでしょうかね。
では次。
半分の深さ。これいきましょう。
野地木材加工マイスターのお勧めの深さです。
おお。反っていませんね。
手で押さえていますが、これは反りを抑えているのではなく、板がひねってしまっているので反り具合が分かりやすい様に押さえてあるだけですよ。
いやいや。でも反っていませんね。
逆反りっぽいですね。
1番深い反り止めより効果があるのでしょうか。
では次。
3分の一の深さ。
刃物メーカーのお勧めの深さです。
ははあ。
少し反ってますね。
まあでも、この位の反りなら加工に影響は無いですね。
では最後。
反り止め無し。
うう・・・ん・・・。
ほとんど反っていないですね。
微妙に反ってはいますが、全体的に多きく反るって事はないですね。
なんだよ。意味ないじゃあないか。反り止め!
って思うでしょ。
ないっぽいですよね。
というかね。そんな事よりね。
反り止めの入れていない板が反ってないって事がおかしいじゃあないか。
板は反るって前提の下に実験してたのに。
少しは反っていますが、もっとするどい反りを期待していたのに。
立て掛けて乾燥した事が反らなかった原因かな?
こんな感じで乾燥させたから。
立て掛けると乾燥に良いって聞きますもんね。
まあよいまあよい。
とりあえずは反り止めの深さでの板の反りは、今の所あまり関係が無い。って事ですね。
次回はこの乾燥済みの4枚の実験材を使って、湿気による反りを検証していきたいと思います。
楽しみですね。
牛さん。
どうも那智黒石牛です。反ってなかったね。じゃあね。