今回は反り止めが板の反りとどの様に関係しているかを、実験を元に検証していきたいと思います。
板は乾燥すると反ります。
当然ですね。
では、乾燥前の板に反り止めを入れて、反り具合を見ていくことにしましょう。
このように4枚の桧の板を用意しました。
乾燥機に入れる前の板ですので含水率は約55%です。(通常の乾燥済みの製品は10%~17%)
この4枚の板に反り止め加工を施します。
通常は乾いた板にするんですけどね。
まず板の厚みの3分の1の深さで裏溝を入れてみる。これが1番良いとされていたりする。本当かどうかは分からないが。
もう少し深めに半分まで入れてみる。野地木材の加工マイスターはこの半分が1番いいだろうと控えめに意見を述べました。
さらに深く入れてみる。たとえ1番反らなかったとしても、製品としてこれはありえないが。
反り止めなし。 も、試してみる。
さーて、この4枚を除湿乾燥機に入れて実験してみます。
こんな感じで、乾燥機に立てかけた状態で乾燥させてみます。
さあ、結果が楽しみです。
どうなるのでしょう。
ちなみに反り止め加工ってのは、フローリングや壁板の製品のほとんどに施されている加工で、溝の深さ、幅などはメーカーによってまちまちです。
そして反り止めの効果は実際どこのメーカーも良く分かっていないのだと思います。
たぶん。
板が乾いたら皆さんに結果をお知らせしますので、それまでお楽しみに。