野地木材工業株式会社

野地木材工業株式会社

スタッフブログ

社長の製材

P1010215.jpg
みなさんこんにちは。
ココ最近、禁酒してます。
禁酒と言っても平時の時だけですので
有事の時はやはり飲んでしまいますが。

うっす。のぶたかです。

さて、今日は注文から出荷までのお話しをしたいと思います。
我が社では注文を受けた段階で、内容をコンピューターに入力します。

コンピューターに入力する内容は、お客様情報、出荷情報、明細情報、
生産工程情報など、けっこう入力しなければいけない項目は多いのですが
このコンピューター入力時が一番大事なところなので、
気合を入れて、細心の注意を払いながら入力していきます。

この段階で、現場に対していろいろな指示を工程ごとにしなければなりません。

「この注文はいつのどの乾燥機に入れますよ」とか

「この材を採る原木は、どこから運んでくるよ」とか

「加工時に、曲がりに注意してね」とか。

注文ごとに細やかな指示が、生産でのロスを軽減、また歩留まりの向上、
スムーズな生産の流れを生むのです。

その際に現場に渡す生産指示書、我が社では「木だし」と呼んでおりますが
それが、こちらになります。
55555.jpg

クリックすると大きくなりますが、見にくいですね。
すいませんね。

まー、こういった指示書を現場に出して生産に取り掛かるわけです。

この注文は、桧の6Mの鴨居。しかも4面化粧ということで、
かなり特殊な部類の注文となります。価格も張りますしね。

こういった特殊な注文は、うちの社長の大好物なので
私はもちろん、どんな従業員も、熟練の職人でさえも、
やらせてはもらえません。

ちなみにこの注文は、ちょっと前に私と社長と一緒に見積もった注文が
受注となり、そのことを社長に伝えると
「あそこに原木置いたーるわ!!あるあるある!!」と
テンションMAX、よだれだらだらで
原木置き場まで爆速の速さで飛んでいきました。

うちの社長は、製材が大好きなのです。
お酒よりも、たばこよりも、美しい女性よりも、製材が好きです。
そして、得意なのです。

社長の製材は、自分では送材車には乗りません。
送材車の操作は、我が社の職人赤坂にまかせ、
社長は横で、ノコの入れ具合、丸太の角度、製材スピードもろもろ全てを
指示します。
社長の木を見抜く「目」。
それは、野地木材においてはダントツ。
私は、三重県でも一番なんじゃないかなと思うほどです。

しかし、社長の製材には大きな欠点があるのです。

その欠点とは何か。

それは経営者ゆえの、「セコさ」です。
「経営者ゆえのセコさ」とは、具体的に言いますと
社長の製材は、木材の歩留まりを限界ぎりぎりまで上げるために
注文の寸法ギリギリに製材しようとするのです。
すると、どんな問題が発生するかと言うと、

乾燥機に入れて出てきた後に、「曲がったり」「小さく縮んだり」
した場合に、修整が利かないというところにあります。
それで何度も失敗しては、在庫にある大きな材をつぶしたり
お客様に待ってもらって、採りなおしたりということがたまにあるんです。

職人の赤坂はその辺のことをいつも気遣ってくれているので
なるべく注文材は大きく挽くのですが
社長はセコいので、ぎりぎりを攻めるんです。

社長は、製材して挽きあがった時点で、もう仕事は終わったと。
製材のその後の工程なんか、知ったこっちゃない派なのです。
「ええの採れたど。あとはお前らの仕事じゃい」って感じなのです。

寸法ギリギリに製材されて、乾燥機から出てきた木材に対し
加工の工程、特に「陽介」から怒りのクレームが私にきます。
「おい!また今回の仕上がらんぞ!!ボケ!!!」って。

だから今回の特殊注文。

考えました。

陽介から怒られないように考えました。

それは、

「木だし」の偽造です。

社長に渡す「木だし」は、実際の受けた注文よりも大きい寸法で記入して
渡すのです。そうすれば、セコい社長がギリギリに製材したって
余裕で通るはずです。ナイスアイデアです。早速実行です。

私は、「実際注文の明細の木だし」と「社長用の分増し偽造木だし」の
二つを作り、職人の赤坂に渡し説明しました。

「赤坂さん、社長と製材するとき、社長にはこっち(偽造)を渡してね。
で、こっち(正木だし)が本来の注文明細だからね」って。

これで万事OKですね。

安心して、乾燥機に入れられます。

よかったよかった。

ホッとしていたのもつかの間。

社長が僕の所に飛んできて

「おい!のぶたか!!とおる(赤坂)に渡した明細、
デカなっとるやないか!!!!ホントのだせ!!!アホ!!!」

・・・・・・

バレタ・・・・か。

数日前の見積りやから、寸法覚えてないと思ったのに。。。。。

まだボケてないね。

やはり親父は偉大だぜ。

それでは、社長の製材の模様をお楽しみください。