ある人とは生き字引のような人で、木材に関することなら何でも いや ほぼ何でも知っているすごいお人[S氏]なのですが、そのS氏と事務所で話していました。
そのお話の中で[明治時代の製材所跡]がこの地域にあり、その明治時代のおが屑が腐らずにいまだに存在するという話をききまして、驚いたのです。
驚いたのです。
明治時代といえば今からおおよそ100年前。100年前の木材が 木材といってもおが屑ですがね そのおが屑が雨ざらしの中、腐らずに存在しているという驚異的な事実!!
社長も言っていたのですが、おが屑は腐らないらしいのです。
なぜですか?と聞くと「おが屑は腐りにくいものなんだ、埋めてみれば分かる!埋めてみろ!」的な事を言うので話にならないと思いました。
木材の生命力を感じ なぜ腐らないのかという疑問の想いが頭にこびり付き お金の匂いがしたので(少々) 早速S氏に[明治時代の製材所跡]につれてってもらいました。
この草むらが明治時代の製材所跡です。
明治時代の製材は、工場内に水路を引いて水車で鋸を回していたらしいのです。驚きですね。
だから製材所は川の近くが多いらしいのです。
そういえば多い。
ここは製材によって出てきたおが屑を捨てていた場所です。
製材所が無くなってから、おが屑捨て場の上に木を植えたのですね。
そして、何十年か後切ったのですね。
そのまた何年かしたある日、豪雨による大水で川が氾濫し、木の根元のおが屑だけが流されてしまったらしいです。なんかすごい絵です。
ちなみに写真に写っているパイプやなんかはブドウか何かを作る為のものらしいです。
邪魔でした。
と、まあ、このように[明治時代の製材所跡]に散策にいってきたわけです。
色々と生き字引S氏にお話を聞いたのですが、明治時代は製材した材料を担いで運んでいたらしいのです。
柱なんかを担いで1山、2山歩いて越すのだったそうです。すごくないですか?
で、水力の製材の次に出てきた製材方法がボイラー式で、木屑やおが屑を燃やしてその力で鋸を回すという、大変エコロジーな製材だったらしいのですよ。
そのうち野地木材もボイラーで製材するかもしれないですね。
そうなったら次の段階の為の水路を引いておくべきか。
あ、
結局明治時代のおが屑は見当たりませんでした。
腐ったのですかね。
良い話ですね
参考になりました