野地木材工業株式会社

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スタッフブログ

なっちゃうんだから仕方ないんだ。

senmu.jpgのサムネール画像皆様、こんにちは。
いやいや、近頃は熱燗がおいしいんで、気分いいっすね。
のぶたかです。

どうもどうも、いつもありがとう。

どうも最近のこのブログは、文章が長くなりがちのようです。
別に長く書こうとか、オチであるとか、展開であるとか
特に何も考えなくパチパチとタイプするだけなんですが、
なんか長い。文章が長い。

ひょっとしたら、読んでる人も「おい、なげーな」とか思って
途中で嫌気がさしているだろうとか感じてしまう。

今日は短めに行きましょうね。シンプルにね。

飛鳥の工場の気温が、こないだの朝、電光掲示板の温度計を見ると「マイナス2度」を
記録していました。ここまでくるともうね、人はもちろん製材機械も調子が出ないんです。

その「-2℃」の日の朝、飛鳥工場一番のメイン機である「ツインバンド」が動かなくなってしまいました。
電源を入れても起動しないんです。
「イタタタター」です。その機械が動かないと、後の行程も全てストップしてしまいます。

もうね、朝礼終了後2分で、胃が超痛い。

ツインが復旧しないと、従業員たちのすることがない。
掃除しかない。

やばいやばい。

早くなんとかしないと。

とりあえず、「プロフェッショナル機械屋さん」に電話して、現状を説明し
対策を教えてもらう。

教えてもらった通りの処置を施すが、まったく電源は入らない。暗い画面のまま。

おいおいおい、とりあえず従業員の皆々は掃除を始めてる。
2時間もしたら、掃除も飽きてくるだろうから、早いところなんとかしないと!!

しかし「プロ機械さん」でもお手上げの状態。まったく何をしたらいいのかわからん。

考えろ。考えろのぶたか。すぐ考えろ。いろいろ考えろ。カスみたいなアイデアも絞り出すんだ。

あ、もしかしたら「寒さ」のせいで電源が入らないのかな?
あさはかな考えだとはわかっている。わかってるけどやるしかない。
いつまでも掃除ばっかさせてはおけないんだ。

事務所から電気ストーブを持って来て、「ツインバンド」の心臓部分の扉を開け
やたら複雑そうで、難しそうな箇所を見つけ出し、そこを狙って暖める。

5分経過。

そろそろどうだ。

スイッチを入れてみようか。

どれ、「ON」。

・・・・・・・・。    動くわけない。

いや、あと10分待ってみよう。もうちょっと暖めたらミラクルが起こるかもしれない。
あきらめたら、そこで試合終了だから。

10分後。

動くわけない。

くそ!どんどん工場は奇麗にかたづいていく。やばい。やばいやばい。

そう、時間はもうそこまで迫ってるんだ。考えろ。考えろのぶたか。

イメージ。イメージしろ。ツインバンドが丸太をジャンジャン挽く姿を。

イメージ。イメージ。イメージ。ツインバンドの勇姿を!柱を挽く姿を!!

あ、そういえば昔、小学校の頃ファミコンがなかなかうまく電源が入らない時に
カセットと本体のカセット差し込み口を「フーフー」して、ゴミや汚れを落としてから
電源を入れたら、ファミコンがうまく入ったことがあった。

それだ!

早速先ほど暖めていたツインバンドの心臓部分の怪しそうな部品をはずし
「フーフー」してみた。
とにかく、汚れてそうな所、怪しそうな所、どうでも良さそうな所
所かまわず外し、「フーフーフー」した。

僕は祈るように、願うように、すがるように、思いを込めて「フーフー」した。

掃除に集中していた従業員たちも、僕のただならぬ雰囲気を察してか
さらに掃除の手を強める。

僕も従業員の思い、家族、未来を背負い、「フーフー」の息を強める。

外はマイナス2℃の極寒。

しかし我ら飛鳥工場一同は、それぞれの思いを胸に、熱く熱くはげしい鼓動と共に
掃除の手と「フーフー」の息を全開にして、それぞれができる事のすべてをやりとげようと
必死になった。

何時間経っただろう。

いつのまにか、工場はもうピカピカになっていた。

そして、僕の「フーフー」したツインバンドの心臓部も、これ以上「フーフー」する所が
ないほどにピカピカになっていた。

さー、あとはスイッチを入れるだけ。

気づくと従業員たちは、皆ツインバンドの周りに集まっていた。

「さー、やってみるよ。」

僕は声には出さず、皆に目でそう伝え、皆も竹ほうきを持つ手に汗を握り
僕の方を見て大きくうなずく。

僕らは今、ひとつになった。

「それ!スイッチ オーーーンだ!!!!!!」

☆PICOOON FUUUUN WIEEEEN♪

聞き慣れた「油圧モーター」が回る音。

やったー!ついたー!!ついたぞー!!!
ついたついたついたー!!ついたよーっ!!!!

それまで心配そうな顔をしてたみなの顔が、一気に笑顔に変わり、
皆それぞれ顔を見合わし、「よしよし」と安堵の息をもらし
僕はそれを見て、大きな達成感と満足感で少し泣きそうになった。
いやいや、僕は泣かないよ。そう自分に言い聞かして、笑顔で空を見上げた。

♪GIRIRIRIRIRIRIRIRIN~♪

従業員A「あ、終業ベルや。さー帰ろかー」

従業員B「うーい。専務おつかれー」

僕「・・・・・・・・・・・・・。」

「みんな切り替え早いね・・・。」

あーね。みんな間違いじゃないけどね。ただね。なんかね。
さっきまであんなに熱かったのにね・・・・。

んー・・。んーーーーー・・・・。

僕は「おつかれ。また明日頼むね」と小さく強がりを言い、

薄暗い工場の中で、大きな焦燥感と虚無感に襲われ、

「フーフー」と、ひとり泣きじゃくった。