野地木材工業株式会社

野地木材工業株式会社

木宰治エッセイ”ウッドバイ”
Osamu Mokuzai's Essay ”Wood Buy”

いよいよ伸卓と良成は野地木材工業で働き始めた。洋正は二人に対して特に「こうしろ」という指示などは何もなく、逆にどうしていいかわからない二人はまず自分たちの役割分担をしようという話になり、その結果、伸卓は販売に関連する業務と製造の段取り業務を。良成は工場内での製造業務を担当することにした。 バン...
結局、洋正から直接「帰ってこい」という言葉はなかったが、熊野に一次帰省したあの日、様々な方向から外堀を埋められ、もはや逃げ場のない伸卓と良成の二人はその数か月後、野地木材工業に入社した。 二人が入社した当時の野地木材工業は、社長の洋正は毎日始業から終業まで製材機の横に陣取り、職工が挽く丸太を一...
恐れていた母からの帰郷指令の電話。あの電話から1カ月後、伸卓と良成は父の真意を確かめるべく熊野に戻った。伸卓の心には「とりあえず、親父は”帰ってこい”という言葉をだしていないし。」という、まだいけるんじゃないかというかすかな希望があり、なんとかそれにすがろうとしていた。それと共に父、洋正から直接”帰...
社長の息子二人、長男の野地伸卓(のぶたか)と次男である良成(よしなり)が野地木材工業に就職して13年が過ぎた。 二人が入社した当時、生産拠点はいまの本社工場だけで、そこで製材と加工を行い、主に東海地域の製品市場、問屋に商品を降ろしていた。今では協力工場3社を含め、この熊野地域で9カ所の拠点で活動し...