野地木材工業株式会社

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スタッフブログ

みえ森林・林業アカデミー公開講座

皆さんこんにちは。
久しぶりのブログです。

野地伸卓です。

さて、先週の土曜日に「みえ森林・林業アカデミー公開講座」の講師の一人として登壇させて頂いた。
他の人からはどう見られているのかわからないが、僕は基本的に人前で話しをすることは好きではない。
ただ、僕はなぜかそこそこ喋れるし、人前に出るからには聴衆の皆様には楽しんでもらわないといけないという変な使命感から、ノリノリで楽しげに話しをして無理をしているわけだ。
だから当初三重県職員さんからオファー頂いた際はお断りさせて頂いた。

だって嫌いなんだもの。人前で話しをするのが。スベるのも怖いし。

しかし、今回の担当者の職員さんはしつこかった。

イヤですって何度も言ったのに、しつこく誘ってくれた。

今回は三重県の肝いり事業である「みえ森林・林業アカデミー」関連のお話しだったので、プレッシャーもそこそこかかる。かしこい話しをせねばと。林業に本気の人が聞きにくるぞと。
だから僕は余計にイヤだった。
「何度も三重県さんのお願いでは話しをしているので、もうソロソロ僕の話はよろしいでしょ」と断るのだが、「いやいや、そこをなんとか」としつこく誘ってくれた。

これはもう引き受ける以外に担当者の方のお誘いが終わることはないと判断し、お受けさせて頂くに至り、先週の土曜日に登壇するという運びになった。

僕の前にお話しをしたのが、飛騨五木(http://goboc.jp/)の井上さん。
井上さんとは面識があったが、ちゃんとお仕事の話しを聞かせて頂くのは初めて。
井上さんの話しはもう僕の次元とは違う所にあって、半分くらいなんの話ししてるのか理解できなかった。
ただ間違いなくこれからの林業界を引っ張っていく人のひとりであると感じたので、今後なにか仕事をご一緒出来ることがあればいいなぁと思う。
 IMG_2993井上さんの次に話しをしたのが僕。
話しのタイトルは題して「小さな製材所の生き残り戦略」。
いまの日本の製材業の主流は、大型化と自動化。それには大きな投資をしないといけない。
しかし小さな製材所では、大きな投資なんか出来ない。大型化しても売り先もない。
そんな厳しい環境の中で、どうやって生きていこうかという考え方とこれまでやってきたことをお話しした。
地域の環境や素材の特徴を活かし、それらに付加価値を付けられるよう工夫し、そんあ商品を喜んでくれるお客さんを探し売り込む。

そこを狙って追求していくと、自然とその地域地域で独自な製材所が出来上がり、それが現在の野地木材工業なんですというお話し。

ヨーロッパの林業、製材所の実態をすごくわかりやすい事例を示しながらお話ししてくれた。
ヨーロッパの林業といえば、当然CLTは外せないのでCLTの話しもしてくれたのだが、それがとてもおもしろかった。
網野先生がおっしゃるには、CLTを製造するには大きな投資(ハイテク)が必要で、大量に安く木材資源を仕入れられる環境と安い人件費の労働力がないとなりたたない。そのような環境とはヨーロッパでいうと東側であり、元共産圏。
人件費が高い西側ヨーロッパではCLTなんか作っていないよ。と。
西側ヨーロッパでは小規模かつローテクな製材所でも、知恵を絞って商品開発をしてしっかり利益を出している。
売り先に合わせて作るモノを変え、歩留まりを上げるためにいろんな商品を作り、リスクを避けるため大きすぎる投資はしない。
どうやって利益をだすかを徹底的に追求し、高い歩留まりを狙う。そんな世にない独自の製材工場というのがあちこちにあるという。
そういう意味では、野地木材のコンセプトはそんなヨーロッパの製材工場と同様で素晴らしい!とお褒めの言葉をかけてくれた。

めちゃくちゃ嬉しい。

さらに網野先生はこう続ける。
製材工場とはハイテクかローテクか、規模の大小なんていうのは、対した問題ではない。
ハイコンセプトであるか否かが重要なのだと話しを締めくくってくれた。
IMG_2997
ローテクハイコンセプト。

まさしく野地木材工業が生き残る手段として、これしかない!と狙っている考え方だ。

今回三重県職員さんにお誘い頂いて本当に良かった。
井上さん、網野先生お二方のお話を聞けてすごく良かった。
そして皆さんに僕らのやっていることの話しを聞いてもらい、評価を頂けて、少し自信に繋がった。
さらに今回の講演では、懐かしい人との再会があり、その再会がもしかしたら奇跡的なご縁に繋がるんじゃないかという嬉しい機会も得られた。

誘われたらお受けする。させて頂く。
このスタンスは大切で重要だ。
お誘いとはステキな未来に繋がる貴重なチャンスになり得ると今回大きな学びとなった。

だから今後も誰かにオファーを頂ければ、どこででもお話しをさせて頂こうと思う。

何度も言うが、僕は人前で話しをするのは嫌いだ。
でもがまんする。
会社のために、地域のために。